ウレタン電波吸収体のミリ波~サブテラヘルツ波特性
カーボン含浸発泡ウレタンの誘電損失ε"は、導電率をσ、自由空間の誘電率をε0、周波数をfとすると、
となりますので、周波数が高くなるにつれて減少します。
誘電損失ε"が消滅すると電波は吸収されなくなりますが、カーボン含浸発泡ウレタンの場合1THz以上まで誘電損失ε"が消滅することはありません。
グラフ2は高さ24cmのピラミッド型ウレタン吸収体の電波吸収特性です。 1THz(1000GHz)まで有効な特性を維持していますので、カーボン含有発泡ウレタンが1THzまで有効なε"を有している事を示しています。
ミリ波以上の周波数隊における電波吸収性能評価は測定系の問題で高さの高い試料では精度の良い測定が出来ませんが、高さの高いピラミッド吸収体の場合は吸収体内部に電波が進入してからの距離減衰が大きくなるため高さの低いものより電波吸収性能が大きくなる事が容易に判断されます。
高さ24mmピラミッド型ウレタン電波吸収体の電波吸収性能


※サブテラヘルツ帯は時間領域分光法による測定結果
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